2013年3月3日日曜日

BMWは一番真面目に見えるメーカー

  ちょっと失礼かもしれないが、BMWのイメージは今や「真面目すぎなメーカー」になった感がある。もちろん真面目に他社よりもいいクルマを作っているのだが、どうも真面目すぎて、多くのクルマ「初心者」にはついていけないレベルになっている。別にBMWが悪いわけではないが、プレミアムブランドというものは何かしらの新しいトレンドを発信する義務があるように思う。最近のメルセデスやアウディに対してBMWのクルマには「新しさ」を感じなくなっていませんか?

  BMW3はディーゼル設定がお買い得で、装備も充実していて、たしかに完成度が高いクルマだ。輸入車を買うとなれば、一番賢い選択だと誰もが思うだろうクルマであるが・・・、全方向的な要求に答えるプレミアムセダンのはずなんだが・・・。「初心者」(=20代・30代)が何を犠牲にしてでも買いにいくような「掴み」が薄い気がする(ないとは言わないが)。そういった「掴み」では日産スカイラインクーペなんかの方が遥かに上な気がする(スカクーには若者にローンを組ませるある種の魅力がある)。

  BMW3シリーズは現在の日本のセダン人気を牽引する車種(アテンザ・クラウン)が一番のライバルとしてきたクルマだ。日本メーカーの開発担当者もBMW3のようなクルマこそが売れると考えているのか?それともこのクルマには根本的な何かが欠けていると考えているのか?はわからないが、BMW3が今のセダンのベースになっているのは確かだ。ただ一つの事実としてこのクルマは前評判ほどには日本で売れていない。同価格帯のクラウンにあそこまでやられたらもはや「セダン不振」とは言えない。

  BMW3とイメージが被るのがトヨタのマークXだ。このクルマも「賢者のセダン」などと言われているが、その合理的なパッケージの割にヒットとは程遠い状況になっている。BMW3もマークXも皮肉なことに、完璧過ぎて魅力が乏しいのかもしれない(おそらくそうだ)。どちらのクルマも、ローンを組んでまで欲しいとは思えないのだ・・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿