2013年3月11日月曜日

コルベット投入で日本のスポーツ車を叩き直してほしい」

  日本メーカーが何を思ったかスポーツカー作りに夢中のようです。今のところはまだまだ珍しいさもあって、クルマファンも好意的なようですが、トヨタが150万円のスポーツカーを作るというニュースもあり、だんだんと雲行きが怪しくなってきました。別に150万円のスポーツカーにケチをつけるつもりはないですが、これが日本を代表するスポーツカーとか言われたら、せっかくスバルやマツダがいいクルマ作ろうと頑張っているのに水をさしてしまうのでは?と思ったりします。

  スポーツカーは本来は高額なものです。ポルシェターボやBMWアルピナが1000万円とかしたりします。日本ではまったくナンセンスな価格だと思います。こういったクルマは200km/hで安定して高速道路を走れるからこその価格であり、日本では一番端の車線が200km/h走行用に空いていたりすることはありません。フェラーリやランボルギーニも同様で、道路が混雑する日本やアメリカでは価格に見合った活躍ができません。アメリカでは毎月日本の10倍の新車販売台数を記録しますが、フェラーリやランボルギーニはせいぜい2倍くらいです(どちらもマニアしか買わないので比較する意味もありませんが・・・)。とにかく欧州のスポーツカーは使用環境も違うので、日本の感覚ですとバカ高いです。

  そこで日本と使用環境が似ている(あくまで制限速度だけ)アメリカのスポーツカーは欧州車にくらべるとかなりリーズナブルに感じます。いくらハイウェイでも十分な実力を発揮できないので価格が押さえられているようです。その代表的な車種がシボレー・コルベットです。GMの大衆ブランドのシボレーが出す歴史のあるスポーツカーで、ちょうど日産のフェアレディZのような位置づけで米国では販売されています(価格は違うが・・・)。北米ではスポーツカーと言えばこの33000ドルのZと50000ドルのコルベットが中心で、欧州車は(比較的に)人気がありません。日本の小型スポーツはそれなりに需要はあるそうですが、ハッチバックの一つの派生型くらいの扱いでスポーツカーとしてのスペシャリティは薄いようです。

  いま日本で一番オススメのスポーツカーはシボレー・コルベットです(自分ならこれ買います)。欧州車のように高額過ぎず、イタリアやイギリスのスーパーカーに負けないオーラもあり、GT-Rよりも低価格で買えます。投資に見合った価値を提供してくれる数少ないスポーツカーだと思います(他にGT-RとZかな)。日本メーカーはコンセプトさえ決まれば簡単に世界有数のスポーツカーを作れることはバブル期の頃にすでに証明されています。ただそのコンセプトが偏向したものだったりするので、マニア向けになってしまったり(ランエボ、インプ)、一過性のブームに左右されてしまったり(86)、なかなか広く親しまれるクルマにならなかったりします。コルベットのような筋の通ったコンセプトを持つスポーツカーは、そういった日本メーカーの迷走にとって、良いお手本になるのではと思います。

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