2013年3月4日月曜日

キャデラックATSよりホールデンVXR8を日本へ

  日本市場ではドイツ型プレミアムセダンは過渡期を迎えていると思います。もちろん売上が激減することはないのですが、日本人がクルマに求める魅力はすこしずつ変化していて、セダンという枠組みだけではまったくと言っていいほど売れる要素はなくなってきています。今はそのクルマの魅力がそのまま評価につながっています。デザインで好調なマツダとトヨタ、「アイサイト」などの機能で先行するスバルの上級モデルは好調なのに対して、日産とホンダは新機軸を提示できずに上級モデルでは低迷しています(もともと国外向けではありますが)。

  「キャデラック」のブランドだけで(機能はBMW3のほぼパクリ)、500万円するクルマがどれだけ売れるか(BMW3を超えるか)は微妙なところだと思います。左ハンドルのみの設定は完全に逆機能なので、それだけで敬遠する人も多いのではないでしょうか。ただドライブスルーと有料駐車場で煩わしいくらいなので、ETCさえ付けておいて、使い方を工夫すればそこまで気にする必要もないかもしれません(ひとりでドライブスルーなんて普通は行きませんし横浜での買い物に一人でいくこともないですね)。

  日本のクオリティカー市場(300万円~600万円)は月販1500台を超えれば、かなり競争力がある方だとは思いますが、トヨタの販売力をもってもそのレベルまで持ち込めるのは数台の規模です。キャデラックの月販はブランド全体で50台程度なので、このクルマで500台規模まで押し上げられればまずは成功ではないでしょうか。どこか日産のVC35スカイラインクーペ(先代スカクー)のように見えるデザインなのですが、フォーマルに使うとすれば小さい気がするし、プライベートに使うとすれば堅苦しい印象です。日本のどの風景に馴染むのか?あまりイメージが湧きません。

  やや偏見かもしれませんが、東京近郊ではなく、関西圏の方が似合っている印象があります。借家住まいの多い東京と違って、関西圏では資産家がレクサスなどの高級車を乗り回すイメージがあります。おそらく奈良や京都は人口比率でいくと一番レクサスが売れているのではないかという印象があります。また関西圏ではベンツよりもジャガーやシトロエンの上級モデルのセダンをよく見かけたので、東京でジャガーを見ると関西出身の人だなと勝手に思っています。横浜よりも京都や神戸の方が、このキャデラックATSもしっくりくるのでは(あのグリルも関西の風景なら溶け込みそう)?という気がします(近所でよく高齢者マークを付けた1台のCTSが走ってますが、東京では完全に浮いてますね・・・)。

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