2017年1月7日土曜日

2016年は輸入車ブランドの転換点だった!!と記憶される!?

   2015年の下半期に巻き起こった「VW疑獄事件」の余波が収まらないままに始まった2016年でした。プジョー、シトロエン、ボルボなどイマイチ調子が上がらない欧州ブランドにとっては、せっかくディーゼルという「日本市場への手掛かり」を見つけ出した矢先だったのに、とんでもない事が起こってしまったものだな〜。しかし輸入車が抱えている問題はもっと複雑で、単に有効なパワートレインの不在という話ではなく、もっと根深いところにあった!!それを浮き彫りに出来た実りの1年だったとも言えるのではないでしょうか。

  「ディーゼルの躓き」で輸入ブランド&マツダが失速すると、恐ろしい勢いで新型プリウスが1月から上半期を独走します・・・。もうHVなんて珍しくもなんともなくなった2016年なんですけども、300万円台半ばに達するちょっとリッチなCセグ車が月に20000台も売れる!!これはちょっとした快挙です!!同じ価格帯でクルマを売るPSAやボルボにとっては、なんとも口惜しかったことでしょうけどね。果たして順調に日本に上陸できたとしても、法人需要や販売店向けも見込めるプリウスとは違って純然たる一般ユーザーだけに向けたクルマが、突如として月5000台とか売れるとはなかなか考えにくいです。

  もしかしたら「トヨタが利益の為にVWネタをリークした!?」そんなしょうもない陰謀論もちょっと頭を過りましたが、これまで散々にハイブリッドへのネガティブキャンペーンを浴びても堅実に成長してきたプリウスと、何の根拠もないディーゼルでは全く「役者が違う」わけで、「輸入車大好き」な我々のアンチプリウスな行動の愚かさを粛々と恥じるべき時なのかもしれません。いまでも熱心に某掲示板で「新型プリウスのデザインがダサい」とストレートにディスっている高い志の同士も多数おられますが、それもなんだかなー・・・プリウスの進化に俺達は嫉妬してないですか!?。もし現行プリウスが先代と同じような味気ないドライブフィールのままで代替わりしていたら、ここまでムキになって「ブサイク」と連呼するもんですかね!?・・・とそんなつむじ曲がりな事を考えてしまいます。

  2012年からディーゼルに取り組んだBMWとマツダはそこそこ良く売れましたけど、トラックやバスで使われている排ガス浄化装置(尿素SCR)が装備されていないBMWやマツダのディーゼルに対して、それを完備してしかも価格も抑えてまで日本市場で頑張ろうとしたPSA(プジョー&シトロエン)はちょっと不憫だなー。そしてその辺の環境性能の進化を積極的に啓蒙しようとしないカーメディアにもやや疑問です(メーカーがデータを積極的に開示しないとなにも書けないとは思いますが)。

  もっとも尿素SCRも経年とともに処理能力がかなり低下して「無効化」するという問題もあるようで、付いてさえいればOKという話でも無いみたいです。考えようによってはマツダのディーゼルみたいに「温度管理」によってNOxの生成を抑え込む技術の方が合理的なのかもしれません(マツダは胸を張ってますが)。ただしマツダもユーロ6こそ通過したものの(スバルなどこれを契機にディーゼルを辞めたメーカーもある)、北米の厳しい排ガス基準には新たに尿素SCRで対応したみたいです。ただし装置の劣化を考慮に入れるとアメリカの当局はいつでもその気になればマツダを弾圧できるわけで、「カード」をみすみす与えてしまって大丈夫なんでしょうか・・・トランプ政権に尻尾を掴まれたマツダ!?

  さて終わってしまった2016年。欧州車はもうディーゼルじゃないと生き残れないのか?・・・そんな言い訳がましい「欧州車観念論」をドヤ顔で語るクソつまんないオッサンライターのレビューを無限ループで読まされた1年でした。しかし「何か違うんじゃねーの?」って想いがずっとありました。正直言ってストップ&ゴーが多い日本でディーゼルを使うメリットなんてあまり多くないです。選択肢に入る人はよっぽど限られた条件だと思います。マツダ、BMW、ジャガーに関してはとりあえずガソリンエンジンの方が圧倒的にフィーリングに優れています。

  クルマが重くなって、燃費が要求されて、それでいて最高出力で本体価格がある程度決められる・・・そんなメチャクチャな状況の中で、日本車も輸入車もそれぞれに迷走しているわけですが、その中から合理的にいち早く突破口を見出したのが、メルセデス、ボルボ、シトロエン、ルノーといった輸入ブランドじゃないか?という気がします。パワーなんて要らない。走らないなら軽くしちゃえばいい!!乗り心地とか静粛性とかあまり敏感に反応しない。とりあえず「個人所有の楽しいクルマ」として完結していればそれでいい!!そういうクルマにユーザーが殺到していった2016年だったと思います。

  「4気筒でもいい!!それがエモーショナルでありさえすれば!!」・・・ポルシェ718ボクスター/ケイマンの話じゃないです、メルセデスEクラスです。このクルマは、レクサスGS-Fのようにスポーティでもなければ、LSやSクラスのような過剰なラグジュアリーというわけでもなく、ホンダレジェンドのように「押し出し感」が強いわけでもない・・・。しかし上級セダンとして抜群の存在感があるんですよね。とても不思議なクルマです。何の変哲もない直4ターボにCクラスとあまり質感の変わらない内装で700万円をボッタくるクルマのはずが・・・これがどうしても気になって仕方ない。このクルマよりも合理的な選択肢なんていくらでもありそうですけども、Eクラス自体に絶対的な「魅力」があるんですよね。

  他にも限定モデルがあっという間に売り切れた「ルノー・トゥインゴ(MTモデル)」と「シトロエンC4カクタス」が見せてくれた・・・クルマ好きの「渇望」をそのまま具現化したようなイディア的な設計。これは間違いなく「血の通った」人間が設計したクルマなんだ!!とすぐに解ります。しかも俺達に極めて近い感覚を持った「カーガイ」が心を込めて設計している!!少なくともAクラスやゴルフが話題を独占した2013年頃よりは、これらの「新しい息吹」によって輸入モデルが輝いて見えます。

  定番のボデー設計にディーゼルやらハイブリットやらと搭載して、中国やアメリカ向けに売れる要素を増やした「パラメータ」的な設計に、ここ数年はずっと辟易していました。名指しで失礼ですがレクサス、BMW、アウディ、VW、日産、ホンダ、スバル、マツダ・・・全部迷走しているように見えます。プリウス、2erツアラー、ヴェゼル、レガシィ、アテンザとどれもそこそこ結果を出しましたけども、手堅く保守的な進化が盛り込まれた結果として「ファミリーカー」の人気モデルとしてリーズナブルな需要があったに過ぎないです。どれも「悪くないクルマ(相対的に優れたクルマ)」ではありますが、積極的に買いたいクルマか!?っていうとかなり疑問です。

  もちろんクルマなんて必要なヤツだけが買えばいい!とっても自己満足な商品なわけですが、まだまだ経済大国の日本では、全人口の1%くらいはお金の心配から開放された「自由人」なわけで、とりあえず100万人くらいはNSXとかGT-Rを買ってくれる潜在的な顧客はいます。2016年の日本市場は500万台の大台を割り込んだようですが、500万台の「上位20%(100万台)」が業界の浮沈の「80%」を担っている・・・かなりテキトーな経済学ですけども、カネを持っている100万人に「刺さる」クルマが決定的に不足していることで、彼らがプリウスや2erを買っているんじゃねーの!?LSの変わりにプリウス。7erの変わりに2er・・・ディーゼルとかハイブリッドとかに拘っているメーカーは自分で自分の首を絞めてないですか!?

  ポルシェやマセラティはお客が増えているようですけども、アウディR8やBMW・M2といったご機嫌なモデルで徹底的に「勝負」することが、日本市場を左右するコアなユーザー(100万人)が輸入ブランドに強く求めているポイントなんじゃないの!?って思うんです。カーメディアのマヌケな「ディーゼル」推しは、まったく日本のユーザーの気持ちに応えてないです。それよりも2017年に投入されるであろう、アルファジュリアやシボレーカマロといった旧来のガソリンエンジンの「魅力」を伝えてくれるモデルこそが、素直に日本市場で評価されればいいなーと思う次第です。


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