2017年3月28日火曜日

プジョー3008 「別荘も欲しくなる!!・・・これこそが価値あるSUVの証」

  「ランドローバーを買う前に別荘」・・・。バブルの時代には嫌味に聞こえましたかもしれないですけど、今では全国の辺境地区には、まだまだ使える格安物件がたくさん転がっていて、場合によってはランドローバーを1台買うよりも安い価格で不動産が手に入るようになりました。東京都に住んでいると定番は「伊豆」や「軽井沢」なんでしょうけど、ドライブで色々訪れてみると、隠れ家を構えてみたい場所はあちこちにあります。南房総市(千葉県)、上野村(群馬県)、東秩父村(埼玉県)、道志村(山梨県)、神栖市(茨城県)なんか良さそうです。

  さらに超高齢社会を迎えた日本では、父母、祖父母や親戚が地方の高齢者移住地域(CCRC)へ移ったり、あるいは介護施設や老人ホームに入ったりすることも増えるでしょう。そうなったら親孝行するためにも地方の整備不良気味の道路をガンガン走れるSUVがあるといいですね。道路に大きめの木の枝など落ちている上をセダンで走るのはちょっと勇気が入ります。なんか床下から「カコン」とか音がして、あーあ・・・ってなってしまうことも。Uターンが必要になった時に無駄に縁石が高い時もビビる。一気に行ってしまえ!!と思っても案外フロントのアウトは沈むし・・・。

  東京都のお隣の埼玉県でもなかなか道路予算が不足しているようで、なかなかヤバい道路に出くわすことも多いです。アスファルトの隙間から木の根っこや筍?が出てきたり。16インチの乗用車では乗り越えるのが怖いような落石ブロックが道路の真ん中にあったり・・・。自治体によっては整備不良道路での立ち往生を防ぐために、「SUVを使って!!」と警告しているところも(長野県川上村など)。普段からそういう道を走っている人(住人・登山者・酷道マニア)は、SUVは常に次期愛車候補になっているはず。

  SUVだけはラインナップが豊富なメーカーといえば三菱。パジェロ、アウトランダー、RVRに加えて、ジュネーブショーではエクリプスというコンパクトSUVを発表しました。2011年の東日本大震災の教訓から、いち早くPHEVを製品化するなど、三菱には他のメーカーにはあまりみられない動きがありますが、今後はSUVメーカーとして存在感を保つ!!という経営感覚は、ランエボファンには受け入れられないでしょうけど、さすがは「国家のために全てを投げ打つ企業・三菱」といったところでしょうか。

  そんな三菱とSUVの開発では提携しているのがPSAで、今もシトロエンの一部のモデル(C4エアクロス)はRVRがOEM供給されています。そんなPSAのプジョーから2代目3008が登場しました。初代は取り急ぎブームに乗り遅れないように作った感があって、ベース車(旧308)の雰囲気がそのまま残っていて、BMWのX3みたいな多少コミカルなデザインでしたが、新型は新生プジョーの「看板モデル」だと堂々主張するような、高級感あふれるスタイルになっています。メルセデス、アウディと比べても「大衆ブランド」っていう見劣り感は全くないです。フランス版のマツダCX5。

  いやいやこのクルマの本当の魅力はエクステリアではないです!!マツダ?との違いを明確にするのがインテリアで、特にインパネからセンターコンソールにかけてのデザインがとても洗練されています(マツダのコンソールは・・・)。これかっこいいよ!!実際の使い勝手がどうか?はわかりませんけども、実に使う人の目線に立ったオシャレなパネルとトグルスイッチ調のボタン。人によってはちょっとガキっぽいと感じるかもしれませんが、メルセデスもBMWもクラウンもスカイラインもディスプレイにタッチする「スマホ」インテリアが主流ですが、全部それだけじゃつまらない!! それじゃ芸が無いってことで新しいBMW7erでは、「非接触」のインターフェース・システムが登場しましたけど、そういうのは「BMWが率先してやることじゃねーだろ!!」という批判もあったとか・・・。




  そういえば、20年くらい前のトヨタ車は、どんな機能が振り分けられているのかイマイチわからないプッシュボタンが並んでたな〜(番号だけじゃわかんねーよ!)。デザイン性ゼロで機能性もゼロ。あれは意味不明だったですね。当時と比べれば日本メーカーのSUVはだいぶオシャレなインテリアを用意していますが、それでもまだまだハッチバックのベースモデルと共通するパーツが目立つんですよ。新型CX5もアクセラやアテンザとは違うインターフェースだと良かったんですけどね。SUV買う人はそんなところで判断しないから、無駄なコストをかける必要はない!!というメーカーの判断もわかるんですけども・・・そんなインテリアのSUVではとても別荘に通いたい!!とか思わないですねー。

  想像してください。別荘じゃなくてもいいです。都内に事務所と自宅を借りていて、その往復に使うクルマにはどんな車がいいのか!?SUVならばジープやランドローバーが定番ですかね。比較的にリーズナブルなモデルも充実していてどちらも、ちょくちょく新型モデルを見かけることが増えました。この2ブランドをトヨタ(ハリアー)と日産(エクストレイル)で置き換えられるか?・・・なんか違うんですよね。まだスバル(フォレスター、アウトバック)の方が雰囲気あるかも。マツダ(CX5)は?まあアリっていてばアリです。メルセデス、アウディ、BMWに関しては無駄に価格が高い(600万円〜)。そのくせSUVへの情熱をあまり感じない・・・。

  レクサスLX、レクサスRX、レクサスNX、ランクル、FJ、ハリアー、C-HR、エクストレイル、ジューク、ヴェゼル、パジェロ、アウトランダー、RVR、CX5、CX3、XV、フォレスター、アウトバック、エクシーガ、エスクード、SX4、ジムニー、イグニス、ハスラ、キャスト・・・現行の日本モデルだけでこれだけある!!輸入ブランドにもまだまだあるのに!!もうこれだけ発売されているのだから、ユーザーの好みにどれだけ応えているか!?である程度はバッサリと線引きしてあげた方がいいと思うんですが、SUVのレビューって大体はどれを読んでも「マルチに活躍できるいい車」みたいな当たり障りのないことが書いてあって無難に終わってます。

  SUVなんてどこでも同じじゃないの?・・・まあ走行性能に関してはほとんど差がないでしょうね。スバル、日産、アウディは凄い!?とは言っても大差ないです。 実際のところユーザー目線で考えると選ぶポイントは「世界感」じゃないですか? アメリカ人に売れればいい!!くらいのテキトーな仕事っぷりのデザインは徹底的にパスしたいです。トヨタ、日産、三菱、スバル、スズキ、メルセデス、BMW、アウディ、VW、ポルシェ・・・・はアウト!! これはデザインを頑張ってんじゃないの?ってのが・・・マツダ(CX5)、ボルボ(XC60)、ランドローバー(イヴォーグ、ディスカバリースポーツ)、ジープ(チェロキー)、ジャガー(F-PACE)そしてプジョーかな?(ルノー、スズキ、ホンダは小型のみなのでダメ)

  さらに選抜すると、マツダ、ランドローバー、ジャガー、ジープはインテリアに課題ありなので脱落。残ったのはプジョー3008とボルボXC60。これこそ別荘が欲しくなる2台!!・・・ということにしておきましょう。350万円の3008と600万円のXC60ですから、コスパ抜群のプジョーは自信持ってオススメで良さそうです。ただし現状では日本への正規輸入は1.6Lガソリンターボのみなので、ヘビーなSUVとの相性を考えるとディーゼル待ちがベストですかね。PSAのディーゼルはマツダと並んで躾がいい!!と評判です(つまり静かです)。ちなみにダメなのはBMW、ジャガー、ボルボ。早くディーゼルもラインナップされると本気でオススメできるのになー。


0 件のコメント:

コメントを投稿