2017年6月3日土曜日

MINI・ジョンクーパー・ワークス 『MINIが日本で大勝利!!そして過熱気味のBセグ・クレイジーホット!!』

  ちょっと語弊があるかもしれませんが、最近の自動車メーカーは一見まともそうに見えて、中身は結構『めちゃくちゃ』だったりします。『クルマをデタラメに仕上げる』ことに『価値を見出す』そんなクルマ文化は以前からありましたが、メーカーが率先してそういうモデルを手がける・・・なんだかバブル期への『巻き戻り』(ルネサンス?)のタームに入っているんですかね。マツダのデミオXDも相当にスリッピーなクルマだと思うのですけど、それを軽く超えていくのが、完全に確信犯の『MINI』。

  『FF車って実はすごく面白い!!』という事実をまざまざと見せつけることに成功したMINIは、今では日本市場で堂々の毎月1500台!!ついに輸入車4強ブランドの一角(アウディ)を切り崩しました。さらに最多販売モデルに置いて長らく1位を突っ走ってきたVWゴルフを追い抜いて、MINIがトップです。ただし3ドア、5ドア、ロードスター、クロスカントリー、クラブマンの5ボデーを合わせた数字ですけど・・・。MINIに限らず、ルノーも驚きの昨年比倍増!!(ただしRRのトゥインゴが呼び水になっている感も否めないですが)。プジョーもシトロエンも順調に伸びています。

  BMWの2Lターボ(B48)を搭載したモデルで最も刺激的な走りをするのが、MINIの『クーパーS』と『ジョンクーパーワークス』。BMWのFRモデルなら直6ターボのB58でないとちょっと物足りないですけど、FFのMINIならこれでちょっとビビるくらいにグイグイ走ります。というかコントロールを謝ったらどっかに飛んで行きそうなくらいにスゥインギーな走りをしますよ。FFのアバルト595ならスリリングな走りをする1.4Lターボをアバルト124に積むとスリルは半減・・・これとちょうど同じ関係といってもいいかも。

  MINIにとうとう追い越されたアウディがいよいよ『打倒!!MINI』を狙って、日本市場にQ2を導入してきました。5種のボデーがあるMINIのちょうど中間くらいのサイズ。しかもアウディの定番であるクワトロを放棄!! VWポロベースのアウディA1のクロスオーバーではなく、Bセグ初のMQB使用車となっています。これにゴルフGTIのユニットを積み込めば、なかなか洗練された1台になりそうな予感がありますが、まずは、1.4Lターボと1.0Lターボのみの設定で、『MINIワン』と『MINIクーパー』という比較的に実用向けなグレードを狙ったラウンチになりました。

  そしてマツダも、MINIの好調とアウディQ2の投入のタイミングで、いよいよ英国仕様となっていたガソリン2Lの日本発売を決めたようです。マツダの1200kg台のボデーに150psのユニットが乗るなんてロードスターを別にしたら、何年ぶりのことだろうか!!燃費の新表示がちょっと話題になってますけども、そんなことよりもマツダの乗用車ガソリンラインナップの中で最もスリリングな走りをすると『TOP GEAR』でも評判のCX3-ガソリン2L。『ロードスターのスピリッツが存分に入ったSUV』とか書かれてました。しかも別の英国メディアの評価でも『アウディQ2』と『メルセデスGLA』に完全勝利してます。マツダも自信満々の日本投入のようです。未発表ですがこれは間違いなくMTも『あり』のはず。

  さらにトヨタからもイギリス製造の『ヴィッツGRMN』もやってくるようです。3月のジュネーブモーターショーで公開されたプロトモデルはすでに市販直前といった完成度でした。1.8Lスーパーチャージャー(横置き)はロータス・エリーゼ220のものと同じで、ミッションも硬派にMTのみになりそうです。MINIの最強モデル『ジョンクーパーワークス』(231ps)に迫る220psを搭載してなお、ボデーは5ナンバーのヴィッツですから、これも『クルクル』回りそうな『クソやばい』モデルになりそう・・・。

  そして昨年暮れに前触れもなくFMCを敢行したスズキ・スイフトを受けて、半年が経過していよいよ新型スイフト=スポーツの詳細が発表になっても良さそうです。新たに1.4Lターボで160ps前後まで出力アップするみたいですが、それよりももっと『ヤバい』ポイントが先代は乾燥重量1040kgだったのが、新型では900kg程度まで軽くなるということ。これまた公道上を『瞬間移動』するエグいマシンが日本中に溢れそうです。いくら自動ブレーキ付いてたって車体が飛んでしまっては意味ないですからね・・・。

  まだまだ『イカれた』コンパクトモデルはたくさんあります。『アウディS1』もそうですし『ルーテシアRS』も。さらに市販モデルでもすでに190psまで上がっているアバルトですが、ドイツのチューナーの手によって『アバルト500Ares』という405psのモデルが完成したのだとか・・・。これ日本にも入ってくるの?ポルシェのスポーツモデルを軽くカモれる加速って・・・。

  なにはともあれ、この意味不明なブームを作り出したのは、MINIだったんじゃないでしょうか。BMWの渋い走りに失望したワルいおっさん達がディーラー繋がりでMINIに乗り換えているようですし・・・。BMWの2Lエンジンを積んでいるのに国土交通省が黙認してしまった。「え?それ日本でもOKなの?・・・じゃあ」ってんでマツダ、トヨタも続々参入。日産にも『ジュークNISMO RS』というモデルがありますが、214psで車重が1410kgもある『豚』。GT-R作っているメーカーに『ホットハッチ』なんてわからない世界なのかも。マツダCX3も英国向けのハイオク仕様にしたらいいと思うよ!!



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↓プリンスエンジン時代(先代)のクロスオーバー・クーパーSが256万円(H26年)。結構安い。
  

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